アルミフレームで機器を固定してみよう

 最近、WAGOさんのCC100(コンパクトコントローラー)スターターキットが届きました。そこで、コントローラーや端子台をまとめて遊びやすくできるようにアルミフレームを使って固定台を作成していこうと思います。

アルミフレーム

 メーカーで働かれている方は、ミスミのアルミフレームを使用されている方が多いかと思います。ミスミの場合、「ミスミフレーム」と言うソフトで設計すると、自動で部品リストを作成する上に見積もりから発注まで非常に簡単に出来ます。しかしミスミは個人で利用出来ないっぽい(?)ので、代替としてSUS株式会社の「G-Fun」と言うサイトからフレームを購入することにしました。「G-Fun」と「S-Fun」があるようですが、「G-Fun」がフレーム外形が丸いもの、「S-Fun」が四角いものを取り扱っているようです。個人的に丸いフレームをしようしたことがなかったので、せっかくなので「G-Fun」で作っていきます。

設計

 今回は、

・サーキットプロテクタやパワーサプライ、CC100、ラズパイなどを取り付けてまとめる。
・家に置くので大きすぎず持ち運びしやすく邪魔になりにくい大きさにする。
・色々実験できるように拡張性(端子台)を持たせる。リレーコイルやタイマー、スイッチもつける。

をある程度想像しながら作成していきます。

これくらいの規模であれば手書きでの設計で十分かと思いますが、せっかくなので勉強がてら「fusion360」を利用してイメージがつきやすいようにしていきます。

まず、機器を取り付けるには、ネジを利用して機器を取り付ける方法と、DINレールを利用して機器を取り付ける方法がありますが、後者が圧倒的に便利です。従って、dinレールを取り付けようと思ったのですが、非常に良いフレームがありました。

・GFunフレームNDIN
https://g-fun.jp/products/detail.php?item=SGF-0088

フレームとDINレールが一体になっているものです。これを利用します。

https://fa.sus.co.jp/service/
↑からCADデータを入手し、fusion360で開きます。

そして、任意の長さに「押し出し」します。

あとは同様に、必要なコネクタやフレーム、キャップを挿入し、形にしていきます。そして出来たのがこれです。

実際に機器を取り付けるdinレールの横幅が400mm、完成品本体の高さが約430mmといった具合になりました。

上段にプロテクタ、パワーサプライ、cc100、そしてラズパイなど。中段にタイマやコイル、そして自由スペース。下段に端子台を取付け外部とのインターフェースにします。

今回は機器が既に手元にあるのでfusion360上で合わせることはしませんが、手元にない場合はソフト上で合わせるとミスが少ないかもしれませんね。

注文と組み立て

必要な部材を注文して組み立てます。

届いて組み立てる瞬間、非常にワクワクしますよね!
そして実際に組み立て、手元にある機器を取り付けていきます。

まだ届いていない電気部品もあるので配線も中途半端ですが、とりあえず大枠が出来たので満足です。

余談

 ところでこの「DINレール」あまりにも便利です。DINレールに対応していない機器ももちろんあるのですが、その場合、制御盤内の中板に穴をあけネジ切りをし、ネジ固定をする作業等が必要になります。たくさんの穴を開ける場合、結構大変です。穴の位置がズレるとうまく固定できませんし、機器を取り外したい時、少し横にずらしたい時も面倒です。逆に、確実に固定できる点が良い点とも言えるわけですが、DINレールであれば、DINレールを固定するだけで、機器の取り外しや移動は楽チン。

 DINレールを開発した人、ありがとう。

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